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小原好喬

富山県

商品のこと

自然の色を漆に映す 城端蒔絵・一子相伝の技

城端蒔絵16世・小原好喬氏の『城端蒔絵菊文飾箱』(じょうはなまきえきくもんかざりばこ)は、日本伝統工芸富山展入選作で、東山エッジに展示するために初めて富山県から県外に出たものです。

16.8㎝ 横25.2㎝ 高さ13.8㎝の6角形の飾り箱は約1年の時間を掛けて作られました。50以上ある工程を一行程一行程丁寧にこなし、治五右衛門独自の彩漆描法で白菊を鮮やかに浮かび上がらせた逸品です。元来、漆では純白をはじめとする鮮明な中間色を表現することはできませんでした。これが小原家で440年間継承している、城端蒔絵の特色です。

意匠考案、布着せ本堅地法による髹漆、金や銀を用いた研出蒔絵、一子相伝の城端蒔絵、呂色上げと、工程を重ねる毎に、世界に二つとない城端蒔絵が作られて行くのです。「失敗したら、そこで終わり」という妥協のない作品をお楽しみください。

ものづくりのこと

不可能とされた白漆の技法を 一子相伝で継承する

城端蒔絵は白色をはじめとする各種の色彩を表すことを特色としています。蒔絵とは本来、漆で模様を描きその上に金や銀の粉を蒔き付ける技法ですが、藩政時代、加賀藩では加賀蒔絵保護のため藩外での金銀の使用を禁じました。城端蒔絵は、それに対して白をはじめとする各種の色彩を自由に駆使し、一般の蒔絵とは趣を異にする独特の様式を案出しました。

元来、漆で発色することのできるのは、朱・黒・黄・緑・茶の五彩に限られ、白を発色することは不可能とされていました。城端蒔絵はこの白色を表すことを特色とし、花鳥文様などを描いて生態そのままの色調ぼかしを表現する彩漆蒔絵技術を天正3(1575)より一子相伝の秘法として今日まで伝え、代々「治五右衛門」の名を襲名しています。

作家のプロフィール

富山県南砺市城端生まれ。

安土桃山時代・天正3(1575)より一子相伝で続く『城端蒔絵』16代目の継承者。代々、小原治五右衛門の名を襲名し、国内外の展覧会で作品を発表。曳山・庵屋台などの制作・修復にも従事する。

2003日本伝統工芸展 初入選

2006日本工芸会正会員 認定

2011年 全国山・鉾・屋台保存連合会 祭屋台等製作修理技術者 認定

2015The Best of Toyama: Kōgei Art and Design from Japan(Onishi Gallery, New York City)

現在、公益社団法人 日本工芸会 正会員、全国山・鉾・屋台保存連合会 祭屋台等製作修理技術者、NPO法人 アートセッションとなみ野 副会長。