陶芸家魂に火をつけた「鳳足石」
かつて硯石の素材として重用された若狭の紫石は、水戸光圀公が鳳足石と命名したことに由来します。若狭小浜藩がこれを硯に加工し、献上品や奉納品にしていた歴史があります。
近年、鳳足石が陶器の釉薬として活用できることが認証され、2014年当工房が越前土をベースに、釉薬として鳳足石を使用し独自の焼成をすることで、若狭鳳足焼が誕生しました。この鳳足焼は当工房だけで製作されている唯一無二のやきものです。
数年にわたる試行錯誤の末、神秘的な金属色と深く輝きのあるブラックパール色、さらに虹色に輝く窯変を出せるに至りました。